データサービスの顧客管理

サステイナブルとインフォメーションテクノロジー

2021.02.24 12:30 PM By 松丸修身
こんにちは、
2020年度も残り1か月ほどとなりました。本日から3回は新年度、将来に向けての投稿をさせて頂きます。
2020年度はIT業界を中心にデジタルトランスフォーメーション(DX)といったワードが世間を非常に賑わせています。
一方で環境や気候、健康福祉、貧困といったところでは、SDGsやサスティブル、サーキュラーエコノミーなどが我々の目に入ってくるようになっています。DXとSDGs等は全く別ものではなく、非常に関連のあるものですし、SDGsやサスティナブル、サーキュラーエコノミーを実現する上でDXやITは非常に大きな役割を担っています。今日はその第一弾として「サスティナブルとインフォメーションテクノロジー/IT」についてお伝えいたします。

 SDGsの「S」でもあるサスティナブルは「持続可能な」と訳され今では広く一般的に周知されています。

もう少し突っ込んで本質的なところとして「地球の自然環境の維持に役立つ事業や開発、自然環境に配慮した行動」といった意味になるでしょう。

これはいろいろなwebサイトに開設も含めて投稿されていますので興味のある方は検索してみて下さい。私個人としては「地球にやさしい、環境にやさしい」と感覚的に理解しています。もっと広義なところでは我々や我々の子供、孫世代もよりよい生活ができるように環境だけでなく、医療・福祉、貧困、差別などの課題を解決することで持続可能と繋がります。これがまさにSDGsの理念となります。では本題の「サスティナブルとIT」では前者の狭義の「地球・環境にやさしい」といった観点でITの具体的な貢献を私なりにお伝えしたいと思います。

■IT企業自らサスティナブルな会社になること

 今までの企業の社会活動はまずは株主を初めとしたステークホルダーに向いた経営や利益還元が多くの企業の目指すところだったと思います。しかし近年CSR(企業の社会的責任)などの浸透により、企業活動自体で環境やエネルギー問題を意識した経営にシフトされています。これはIT企業に限ったことではありませんが、サスティブルに貢献・運営することが企業の評価のひとつにもなっており、サスティブルな運営が重要性を増しています。

サプライチェーンの中でフェアトレードや児童労働が脚光を浴びるのはサスティナブル経営に関連していることです。また、近年経営理念にサスティナブルの考えを盛り込み企業も増えているとよく耳にします。



■ITを利用・活用すること
 ITを利用した貢献は非常に多くなります。言い換えると、サスティナブルを実現するにあたりITは不可欠ということになります。たとえば、ここ数年サブスクリプションサービス(サブスク)があらゆる商品・サービスに活用されています。
本当に意外な商品・サービスもありますね。サブスクは、会費制による商品サービスの利用となりますが、必要な時に必要なものを購入せずに使うという意識も強いとサービスとして認識されており過剰生産・余剰廃棄の抑制による資源の無駄使いに貢献しています。
ただしサブスクのサービスモデルだけが貢献しているのではなく、サブスクをスマートフォンなどで気軽にいつでもどこでも使えるようにした技術と合わせての貢献となります。

また、AIなどは学ばせることで室温を効果的に最適に保つこともできます。こちらも資源節約やCO2排出削減に貢献しています。すでに多くの場面で貢献していることいなります。


■間接的な貢献も

 コロナ禍で我々の行動は非常に制限されましたが、制限された結果としてサスティナブルに貢献したITは非常に多くあります。

Zoomやteamsに代表されるオンラインミーティングツールは、コロナ禍で日常的に利用されるようになり、企業活動の中では社内利用だけでなく、広く社外のミーティングや採用面接などにも利用されるようになりました。コロナ禍でのオンラインミーティングだけであれば一時的な利用と効果となりますが、今後コロナ禍が解消された世の中でも広く使われることが予想されます。

そうなると本来対面で打ち合わせを行うために社用車の利用や顧客訪問・出張などが減ることで世の中全体の公共交通機関の運行などが減ってくれば、CO2削減の大きな貢献となります。コロナ禍でコミュニケーションを主目的に利用されたITツールが広く浸透することでサスティナブルに貢献となるのです。


以上、主な3つの貢献を私なりにピックアップしてみました。しかしここに挙げた3つはすべて現在進行形、すでにある貢献となります。ITのいちばんの魅力はサスティブルに貢献するサービスや商品にイノベーションを引き起こす最強のツールと考えています。ITに関わるものとして意識して業務に励みたいところです。

次回は「サーキュラーエコノミーとインフォメーションテクノロジー」と題して3月初旬に投稿予定となります。

松丸修身

Copyright © 株式会社データサービス