IT導入補助金2021を振り返る(その2)
2022年1月26日、最後となる5次締め切り分交付決定が発表され、交付申請から次の段階に入ったIT導入補助金2021。
前回は申請について考えてきました。今回は採択率について考えていきます。|締め切りと類型から見る採択率
これはIT導入補助金2021の採択率を一覧にしたものです。

ご覧の様に締め切り分毎の総採択率に大きな違いは見られません。また同じ類型の中でも1次締め切り分とB類型を除き大きな違いは見られません。1次締め切り分は前回の考察でも述べましたが、申請テクニックの共有が図られる前と予想され、申請自体に不備があり採択されなかった可能性もあると考えています。
一方、B類型はそもそもの申請数が他の類型に比べて二桁近く少なく絶対数として比較できるサンプルの要件を備えているとは言えないと考えられます。
このB類型はC類型やD類型が補助率2/3であるのに比べ1/2と少なめになっていながら、前回にも触れました「複数プロセス」要件が4種類以上のプロセスとC類型の2種類の倍となっているなど厳しい申請要件となっていました。
筆者は、それゆえにB類型は敬遠されていたと考えています。|IT導入補助金2021が向かっていた方向とは
とはいえ、IT導入補助金2021の策定時には、
「TOKYO2020オリンピック/パラリンピックは1年遅れながら盛大に行われるだろう」
「開発中の新型コロナウイルス感染症ワクチンや治療薬も普及するだろう」
「経済は持ち直すだろう」等々、
期待を込めた「アフターコロナ」の補助金であり「アフターコロナ」時代におけるBCP(Business Continuity Plan(事業継続計画))の一環としての「非対面化ツール」を推進したいとの思いからであったと推測します。
|withコロナのIT導入補助金2021?
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