データサービスの顧客管理

第6回:IT導入補助金2020:特別枠(C類)はどんなツールに使えるのか?

2020.07.25 02:16 PM By 中山幸子

どうしたら3/4が補助されるか?---特別枠とは

IT導入補助金にはA,B,C類があります。皆さんやはり、3/4が補助されるC類の2に注目されます。我々としてもせっかくなので、より多く補助額を受け取れるようなご案内をしたいのですが、どういう場合に3/4補助が適用になるのでしょうか?

IT補助金とは?

そもそも、IT導入補助金とは、「中小企業または個人事業主が、ITツールを導入するのに使える補助金」です。本年度から始まったと思われる方が多いようですが、4年前から毎年募集しています。

弊社は開始以来「IT導入支援事業者」に採択され続けております。


IT補助金の類型とは?

IT導入補助金には、A,B,Cの3つの類型があります。上の項で「IT導入補助金は今年始まったものではない」と書きましたが、3つの類型の中でもC類は「特別枠」と呼ばれており、今年度コロナの状況を見て解説された類型です。

まず、A,B類とC類の違いは3つあり、1つはツールの導入目的です。A、B類は「生産性向上のために」導入するツールが対象ということになります。2つ目は、補助の割合です。A,B類は見積額の1/2までが補助されますが、C類は2/3(C類-1)、3/4(C類-2)が補助されます。3つ目は、C類に関してはハードウェアのレンタルも対象になるということです。

※データサービスではハードウェアレンタルは対応しておりません。

特別枠(C類)で使えるツールは?

C類は、特別枠と呼ばれています。申請書類の中身としてはやはり生産性向上を見据えた導入ということも必要そうですが、メインの目的としては、

  • サプライチェーンの毀損対応(C類-1)
  • 非対面ビジネスモデルの構築 (C類-2)
  • テレワーク環境の構築 (C類-2)
の3つの内容です。

つまり、簡単にいうと今回の新型コロナウィルスによる自粛対応のためのツール導入ということになります。

「サプライチェーン毀損対応」というのは、たとえば、
今回のコロナ状況において(実際はコロナ以外でも起こっていることではありますが)、例えば海外の積荷の担当者がコロナ禍で出勤できないなどの理由で、海外からの輸入品が来ない状況ですね。物資の輸入が滞ったというニュースを目にしたかと思います。
また逆のケースで、出荷先がなくなってしまい売れなくなってしまったというケースも発生しました。

そういう状況を今後回避するために、新しい販路を開拓したい。そのためにITツールを使いたいといった場合に使う想定です。

「非対面ビジネスモデルの構築」というのは、
例えば、これまでは店舗で販売していた(対面営業)小売店などの販売サービスを、ECサイトに移行したり、Web商談に移行したりといった流れですね。こういう流れを作るためのWeb会議システムやMAのツールを使いたいというケースですね。コロナの状況がなくても、オンラインのマーケティングを行うといった流れはありましたのでツールを検討されている会社様も多かったのではないかと思います。
今回はIT導入補助金を利用して導入できるので、どちらにしても「非対面ビジネスモデル」のためのシステムを考えていた方には、お得だといえます。

「テレワーク環境の構築」はわかりやすいですね。今回の自粛期間中、首都圏を中心にテレワーク(リモートワーク・在宅勤務)の流れが加速しました。急なことで準備もできず慌てた会社も多かったのではないでしょうか。コロナがなくても「はたらき方改革」の流れはありましたので、意識されていたかと思いますが、コロナ状況でテレワークの流れは一気に加速しました。春には間に合わなかった会社もどこかで今後に備える必要が出てくるでしょう。
テレワークをするために必要なWeb会議システムや、どこにいても情報共有ができるクラウドサービスなどが対象になります。


これらのツールですが、事前に「IT支援事業者」がツール登録をする際に「サプライチェーン毀損対応」「非対面ビジネスモデルの構築」「テレワーク環境の構築」のどれに当たるツールですか?というのを登録しています。
(複数選択可)
なので、たとえ「このWeb会議ツールはお客様との商談に使えるから『非対面ビジネスモデル』として使おう!」と思っても、そのツールが『テレワーク環境の構築』ツールとしか登録されていなければ、使えません。
(その場合は、支援事業者と相談して、支援事業者にツールの修正をしてもらうことで可能になる場合もあります。)

なので、これからツールを導入したい中小企業や個人事業のご担当者は、まず、やりたいことを実現してくれそうな支援事業者に問い合わせて、早いうちにどのツールをどの申請で使いたいか決めることを優先したらよろしいかと思います。

IT補助金それぞれの補助額

結論ーどういうケースで満額補助されるのか?

「満額」という言い方は適切でないかもしれませんが、450万円の補助を受けられるのは、ズバリ!

「C類-2を利用」した「見積額600万円以上の導入」です。

とはいえ、これはあくまでも数字上の話です。審査もありますのできちんとツール導入要件に合う申請をし、審査を通過した場合に補助がもらえるという形になります。


IT導入補助金利用のススメ

例年にない機会が用意されているIT導入補助金となっています。

データサービスとしては、せっかくの機会ですので、クラウドITツールの導入を検討している方皆様に知っていただきたい制度です。少なくとも「知らなかったから申請できなかった」という方を0にしたいなぁと思い、残りの公募期間もIT補助金のご案内に邁進していきます。


お取り扱いする中で、細かい制限なども分かってまいりました。個別の内容に関しては、一度お問合せください。

「IT導入補助金相談会」では、日時を指定したオンライン相談会をお請けしています。

日時等の調整が必要な場合は、「お問合せ」フォームよりご連絡ください。

中山幸子

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